ストレスがたまったときや長時間同じ姿勢作業をしたときに頭皮のしびれを起こすことがあります。
頭皮のしびれは多くの場合一時的なものですが、中には病気が原因になっていることがあるため注意が必要です。

そこでこの記事では頭皮のしびれの原因と関係する病気、対処法について頭痛専門医が徹底解説します。

頭皮がしびれる原因は？

頭皮がしびれる原因は以下の3つが考えまれます。

1. 神経の圧迫
2. 血行不良
3. ストレス

まずは頭皮がしびれる原因を詳しく解説します。

1.神経の圧迫

しびれは末梢神経や脊髄、大脳までの神経経路のいずれかに障害が起きると出現することがあります。
例えば、脊椎の変形や狭窄などが原因で神経が圧迫されます。

頭皮の場合は、首や肩の筋肉が緊張や枕による圧迫などが考えられます。これらは一時的なもので、時間が経てば改善します。

2.血行不良

血行不良も頭皮のしびれを引き起こす場合があります。
頭皮が血行不良を起こすのは、ストレスや冷え、乾燥などが関係しており、頭皮が硬くなったりフケが出たりするなどの症状が現れることがあります。

3.ストレス

ストレスによるしびれは末端の手足に出やすい傾向にありますが、場合によっては頭皮にもしびれが出る場合があります。

ストレス状態が続くと自律神経のうち交感神経が優位になります。
すると血管が収縮して血流が滞りやすくなって、手足や頭皮のこわばりやしびれの症状を招きます。

頭皮のしびれに関係する病気

頭皮のしびれだけの場合は、頭皮の神経痛によるもので心配ないことがほとんどです。
しかし、中には病気が原因で頭皮のしびれを引き起こしている場合があります。

このような場合には、治療をすることで頭皮のしびれを改善できる可能性があります。

帯状疱疹

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。
80歳までに約3人に1人がかかると言われており、皮膚の痛みや違和感、かゆみを伴います。

中には頭皮にもしびれやピリつきを感じることがあります。
帯状疱疹の場合は内服薬や軟膏を使用して治療しましょう。

頚椎疾患：頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア

顔や頭皮にしびれを感じる場合には、頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなどの頚椎疾患の可能性があります。
これらは、通常は腕や手のしびれが起こる場合が多いですが、顔の神経が悪さをしていると、頭皮や顔に症状が起こる場合があります。

脳卒中：脳梗塞・脳出血・くも膜下出血

顔や頭皮の左右どちらかにしびれが出た場合や急にろれつが回らなくない、激しい頭痛が出たときは、脳卒中を疑います。
特に脳梗塞は頭にしびれが起こりやすいため、できるだけ早く治療が必要です。すぐに救急車を呼びましょう。

頭皮のしびれが出たときの対処法

頭皮のしびれは通常は時間が経てば改善するものです。
しかし、症状が突然現れ、体の片側のみがしびれる、手足の麻痺を伴うしびれがあるときは脳出血の疑いがあるため、すぐに受診が必要です。

それ以外のしびれの場合は、日々の疲れやストレスなども関係しています。
まずは、楽な姿勢を取り深呼吸をして安静に過ごしましょう。
その上で、ストレスケアをして規則正しい生活を送ることが大切です。

まとめ

頭皮のしびれは神経の圧迫や血行不良、ストレスなどが原因で起こります。
本来、頭皮のしびれは時間とともに改善しますが、中には病気が原因でしびれが起きている場合があります。

急なしびれや激しい痛みなどがあればすぐに病院を受診しましょう。

 

大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
つらい頭痛・めまい・しびれ等にお困りの方は名古屋市緑区の大清水クリニックへお気軽にご相談ください。