【年代別】女性のめまいとその原因 専門医が解説

女性に多いめまいの症状。

実は、女性は男性の2倍の頻度でめまいが起こりやすいことが分かっています。
多くは女性ホルモンによるものですが、思春期、20~40代、更年期の年代別で原因が異なります。

この記事では、年代別に女性のめまいの原因を解説します。

めまいが起こる病気はさまざまであるため、気になる症状があれば医療機関を受診しましょう。

思春期に起こりやすいめまい

思春期に起こりやすいめまいとして代表的なものに「起立性調節障害」があります。

起立性調節障害は自律神経のはたらきが不安定になることで、座った状態から立ち上がるときなどの姿勢の変化で血圧や心拍が変動しやすくなることで起こる不調です。
めまい、たちくらみ、動悸、息切れなどの症状が起こります。

この起立性調節障害は、小学校高学年から中学・高校にかけての思春期に目立つことが多く、思春期に伴うホルモンバランスの変化や人間関係、学業などの心理社会的な要素が加わることで起こりやすくなると考えられています。

起立性調節障害は思春期を過ぎれば症状がなくなるわけではないため、症状が起きたときに備えて対策を講じることが大切です。

20~40代に起こりやすいめまい

働き盛りのこの時期に起こるめまいは、女性特有のものとそうでないものに分けられます。

男女ともに起こるめまいには、回転性めまいや浮動性めまいがあります。回転性めまいはあ有意が動いているように感じたり、自分が回転しているように感じたりします。
代表的なものにメニエール病があり、寝ていてもめまいが起こるのが特徴です。

浮動性めまいは、不安感やたちくらみ、失神、足元がふらつくなどの症状があり、循環器の病気や心因性の病気により起こります。

女性特有の病気としては、子宮筋腫や子宮内膜症、月経過多、腫瘍による不正出血などでの貧血が原因でめまいが起こることがあります。
女性特有の病気は、治療をしないままだと不妊の原因になったりひどい生理痛で寝込んでしまったりすることもあるため、早めの受診が必要です。

更年期の女性に多いめまい

更年期の女性は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が急激に減少するため、ホルモンバランスが乱れやすくなります。
すると更年期障害としてさまざまな症状が現れるようになります。めまいも更年期障害の症状のひとつです。

更年期障害によるめまいは非前庭性めまいに分類されます。
非前庭性めまいとは、内耳や周辺神経の障害との関連、脳の障害に関連性はなく、平衡機能の異常を示さないめまいです。

更年期になると女性ホルモンの乱れだけではなく、加齢に伴う身の回りの変化、ストレスなどが加わりやすいこともめまいが起こる要因です。
更年期のめまいは漢方薬も有効であるという報告もあることから、無理をせず更年期の症状と付き合うことが大切です。

まとめ

一口にめまいと言っても原因はさまざまです。特に女性はホルモンバランスの影響でめまいが起こりやすいことが分かっています。

めまいの症状があれば、まずは安静にしてめまいが治まるのを待ちましょう。症状が続くときや、めまいと併せてろれつが回らなくなる、ものが二重に見えるなどの症状があるときは怖い病気が隠れている可能性もあります。
気になる症状があれば、婦人科や脳神経外科などの専門医のもとを受診して詳しい検査を受けましょう。

大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
つらい頭痛・めまい・しびれ等にお困りの方は名古屋市緑区の大清水クリニックへお気軽にご相談ください。

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