コーヒーを飲むとめまいがするときは、カフェインの飲みすぎが関係しているかもしれません。では、コーヒーをどのくらいのむとめまいなどの症状を引き起こすのでしょうか?この記事ではめまいとコーヒーの関係について、頭痛専門医が詳しく解説します。
目次
そもそもめまいはなぜ起こるの?
そもそもめまいはなぜ起こるのでしょうか?多くの場合、めまいは一時的なもので安静にしていれば改善することがほとんどです。しかし、なかには病気が原因でめまいを引き起こすものもあります。
めまいの種類
一口にめまいと言っても、めまいにも種類があります。例えば、以下のようなめまいです。
・ぐるぐると目が回るめまい(回転性めまい)
・フワフワ・ふらふらするめまい(浮動性めまい)
・立ちくらみのようなめまい
回転性のめまいは、急な激しい発作が特徴で真っ直ぐ立っていられなかったり嘔吐したりします。浮動性のめまいは、内耳や脳の障害によって、足元が揺れるようなめまいが長時間続くのが特徴です。
立ちくらみのようなめまいは、急に立ち上がったときやお風呂から上がったときに起こるのが特徴で、脳に送られる血液の量が一時的に不足するために起こります。
病気によって起こるめまい
立ちくらみのめまいなど、一時的に起こるめまいがある一方で、病気の症状としてめまいが起こる場合もあります。
例えばめまいを引き起こす病気には以下があります。
・良性発作性頭位めまい症
・内耳炎
・慢性中耳炎
・メニエール病
・前庭神経炎
・突破性難聴
・高血圧・低血圧
・更年期障害
・貧血
・脳梗塞
・脳腫瘍
など
このように、めまい以外にも気になる症状があれば医療機関を受診して検査を受けるようにしましょう。
めまいとコーヒーの関係
コーヒーを飲むとめまいを起こす場合には、コーヒーに含まれるカフェインが関係しているかもしれません。カフェインには眠気覚ましの効果があり、朝起きたときや作業中の眠気を緩和してくれます。
しかしカフェインを過剰に摂取すると、心拍数の増加やめまい、震え、などの症状を引き起こすことがあります。コーヒーを頻繁に飲んでいる場合は、コーヒーに含まれるカフェインのせいでめまいを引き起こしている可能性があるでしょう。
コーヒーの適切な摂取量は?
コーヒーを飲む頻度を少なくするとめまいが落ち着く場合には、やはりコーヒーの飲みすぎが考えられます。カフェインの適切な摂取量は個人差があり、日本では明確な摂取基準量がありません。
しかし、欧州食品安全機関(EFSA)では、18~65歳では1日あたり400mg(コーヒー約5杯分)までのカフェイン摂取歯健康上問題がないとしています。
コーヒーでめまいが起こりやすい方は、普段のカフェイン量を把握して減らすように心がけましょう。
めまいを防ぐための生活習慣
めまいを防ぐためには生活習慣を見直すことも大切です。いつもと同じ量のコーヒーをのんでめまいが起こるときは生活習慣の乱れが原因かもしれません。
以下のことに注意して生活習慣を整えましょう。
・3食きちんと食べる
・早寝早起きを心がける
・適度に運動する
・ストレスを溜めない
・アルコールを飲み過ぎない
・たばこを控える
また食事のときにビタミンB群を摂取するとめまい軽減に役立ちます。例えば、レバーや豚肉、サンマ、アサリ、カキなどに多く含まれています。
めまいが起きたときの対処法
めまいが起きたときはまずはあわてずに安静に過ごします。転倒に注意しながら、座れる場所や横に慣れる場所を探します。運転中にめまいが起こったときは、路肩に駐車して症状が改善するまでその場で安静に過ごしましょう。
めまいのほかに激しい頭痛や耳鳴りなど気になる症状がある場合は、耳鼻咽喉科や脳神経外科や神経内科を受診しましょう。
まとめ
コーヒーを飲むたびにめまいが起こる場合は、コーヒーのカフェインが原因です。カフェインはコーヒー以外にも緑茶や紅茶などにも含まれているため、適量を楽しむことが大切です。めまい以外にも気になる症状がある場合は医療機関を受診しましょう。
大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
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