認知症の原因と男⼥⽐|特に⼥性に多い理由を徹底解説!

世界でトップクラスの長寿国である日本。

高齢化とともに増える病気として知られているのが認知症です。認知症は、いくつか種類があり、女性の方が認知症になりやすいことが分かっています。
「この頃、家族の物忘れがひどくなった」と感じるときはぜひご一読ください。

認知症の基礎知識

日本では高齢化とともに認知症と診断される人も増加傾向にあります。
政府広報オンラインによると令和4年度の調査では、65歳以上の認知症の割合は約12%で、その前段階の軽度認知症の人を含めると3人に1人が認知機能に関わる症状があることが分かっています。

認知症はどんな病気?どんな種類がある?

認知症とは、何らかの原因で脳が障害されることで認知機能が低下して、日常生活に支障をきたしている状態です。

認知症は大きく分けて以下の4つの種類があります。

1. アルツハイマー型認知症
2. 脳血管性認知症
3. レビー小体型認知症
4. 前頭側頭型認知症

このうち、アルツハイマー型認知症が一番多く次いで脳血管性認知症、レビー小体型認知症と続きます。

一番よく知られるアルツハイマー型認知症の原因は、脳に特殊なタンパク質が増えて脳の神経細胞が変質してしまうことで起こります。
次に多い、血管性認知症は脳梗塞や脳出血によって脳が損傷して脳の機能が阻害されるために起こります。

認知症の有病率と男女比

認知症は歳とともに有病率が高まることが知られています。

現在、65歳以上の約16%に認知症があると推定されていますが、80歳を過ぎると男性の35%、女性の44%が認知症になることが明らかになっています。

また、アルツハイマー型認知症は、女性は男性の1.4倍多いことが分かっています。
女性の方が男性に比べて長生きする傾向があることも関係していますが、女性ホルモンの関与も示唆されています。

認知症の症状

認知症は記憶障害や見当識障害、理解力・判断力の低下などの「中核症状」や、「行動・心理状態(BPSD)」があります。それぞれの症状を詳しく紹介します。

中核症状

中核症状では以下のような症状が現れることがあります。

・数分前や数時間前の出来事をすぐに忘れてしまう
・何度も同じことを言ったり聞いたりする
・昔から知っている人や物の名前が出てこない
・日付や曜日が分からなくなる
・慣れた道で迷子になる
・手続きや貯金の出し入れができなくなる
・家事や仕事の段取りが悪くなる
・身だしなみを構わなくなる
・食べこぼしが増える

行動・心理状態(BPSD)

行動・心理状態(BPSD)では以下のような症状が現れることがあります。

・一人になると不安がったり怖がったりするようになる
・何をするにも億劫がって、趣味や好きなテレビ番組などに興味を示さなくなる
・怒りっぽくなる
・被害妄想が増える
・誰もいないのに誰かがいると訴える(幻視)

認知症の症状はさまざまで、物忘れ以外の症状も起こります。家族や身近な人に、これらの症状がみられ、日常生活に支障が出ている場合は医療機関を受診しましょう。

まとめ

認知症が悪化すると次第に日常生活に支障をきたすようになります。

アルツハイマー型認知症をはじめ、認知症は女性の方が、有病率が高いことが分かっています。

身近な人や家族に気になる行動や症状がみられる場合は、医療機関を受診し検査を受けましょう。

 

大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
つらい頭痛・めまい・しびれ等にお困りの方は名古屋市緑区の大清水クリニックへお気軽にご相談ください。

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