めまいの症状は脳の病気をはじめ、風邪などの症状でもみられるものです。しかし、なかには他に異常がないにも関わらずめまいがすることがあります。このような場合、ストレスがめまいの原因になっている可能性があるでしょう。
この記事では、ストレスが原因となって起こるめまいについて専門医が解説します。
目次
めまいの原因はストレスかも?
めまいが主症状となる代表的な病気に「メニエール病」があります。これは、耳の三半規管に起こる病気です。めまいを引き起こす多くの病気はバランス感覚を保つ三半規管に原因があります。
一方で、ストレスや疲労、寝不足などの三半規管とは関係のない原因でもめまいを引き起こすことが分かっています。
また季節の変わり目にも頭痛やめまいが起こりやすいとされており、新生活への不安や、寒暖差が原因となってめまいが起こることもあるでしょう。
このようにストレスが原因となって起こるめまいのことを「心因性めまい」と呼びます。
心因性めまい
心因性のめまいは、うつや不安、ストレスなどの心の不調が原因となっておこるめまいです。
心因性のめまいでは、回転しているように感じる、動揺感、目の前が暗くなるなどの症状がありこのような発作が数秒間持続します。まためまいの症状の他に、耳鳴りや耳閉感、頭痛、肩こり、不眠、脱力感などの自律神経の症状が起こることがあります。
近頃ストレスが溜まっていてめまいがある場合は、心因性のめまいを疑ってみましょう。
その他のめまいが特徴の病気
めまいが特徴の疾患は、心因性めまい以外にも複数考えられます。
ストレスが原因となるものや、内耳が原因となるものなどさまざまですが、中には命に関わる病気もあります。
ここではめまいの症状を特徴とする病気を解説します。
メニエール病
メニエール病は、耳の中の内耳と呼ばれる器官が浮腫むことで、内リンパ腫(リンパ液が溜まる状態)になる病気です。
激しいめまいやふらつきが特徴で、難聴や耳鳴りを伴う病気としても知られています。
症状は10分から長い人であれば数時間持続することもある病気です。
不安やストレスなどが関係しており、これ以外にも、気圧の変化や疲労、几帳面な性格などもメニエール病に関係があると考えられています。
良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症は、内耳に何らかの障害が起こることでめまいが起こる病気です。
ぐるぐると目が回るようなめまいを感じたり、フワフワしたりするようなめまいなどが特徴で、吐き気を伴うこともあります。
このようなめまいが起こりやすいのが、寝返りをしたときや寝ている状態から起き上がったときなどで、急に振り返る、頭を動かすなどの動作でもめまいが起こることが多いです。
突発性難聴
突発性難聴は、突然耳が聴こえにくくなって、聴力の低下や耳鳴り、めまいなどを伴う病気です。
聴こえにくくなるのは、左右の耳の片方あるいは両方で、幅広い年齢に起こりますが、特に40~60歳代の働き盛りの世代に多く見られます。
突発性難聴のはっきりとした原因はまだわかっていませんが、有毛細胞に血液を送っている血管の血流障害や、ウイルス感染が原因ではないかと考えられています。
前庭神経炎
前庭神経炎は、内耳と脳をつないでいる前庭神経が何らかの原因で炎症して、突然強い回転性のめまいが起こる病気です。
前庭神経は三半規管や耳石器が感じた情報を脳に伝える働きをしており、ここに炎症が起こることで左右のバランスが崩れてめまいが起こると考えられています。
体位に関係なく、じっとしていてもめまいを感じ、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
メニエール病や良性発作性頭位めまい症に比べてめまいの程度は重症で、入院が必要になるケースもあります。
パニック障害
パニック障害は、突然何の前触れもなく動悸や息苦しさ、めまいなどの症状が現れる病気です。
パニック発作を繰り返すため、こうした発作を繰り返すことを不安に感じて外出などを制限してしまうこともあります。
早期に治療すれば、これまでのように日常生活を送れます。
現在では、薬を使って症状を抑えることができるようになってきました。
100人に1人の割合で発症するため、決して珍しい病気ではありません。
脳卒中
脳卒中は、脳の動脈硬化が進んで脳の血管が詰まったり破れたりする病気の総称です。
脳卒中は以下の3つの病気に分かれます。
・脳出血:脳の血管が破れる病気
・くも膜下出血:脳の動脈瘤が破裂する病気
・脳梗塞:脳の血管が詰まる病気
脳卒中は頭痛やめまい、麻痺、言語障害、感覚障害、意識障害などの症状が現れます。
脳卒中は命に関わる病気のため、激しい頭痛のほかにろれつが回らなかったり意識を失ったりめまいがあったりする場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
脳腫瘍
脳腫瘍は、頭にできる腫瘍の総称です。
脳腫瘍が脳にできて大きくなると、腫瘍の周りにはむくみ(脳腫瘍)が起こります。
最も多くみられるのが神経膠腫(グリオーマ)です。
脳腫瘍の主な症状は、めまいや吐き気、嘔吐、慢性的な頭痛、聴覚障害、言語障害、手足のしびれや麻痺です。
めまいが起きたときの対処法
めまいが起きたとき、周囲の安全を確保して安静にすることが大切です。ここでは、めまいが起きたときの対処法を紹介します。
静かなところで横になる
めまいが起きると目の前がぐるぐる回るような回転性のめまいを感じる方もいるでしょう。また、頭痛や耳鳴りなどの症状も起こることがあります。
めまいが起きたときは、まずは安全を確保して横になったり腰掛けたりして転倒を防止しましょう。光や音が刺激になるときは、部屋を暗くして安静に過ごすことが大切です。
十分な睡眠をとる
ストレスが原因でめまいが起こる場合は、疲労が溜まっていたり睡眠不足になっていたりします。
過度なストレスは自律神経が乱れやすく、めまいを招きやすくなるため、自覚症状があるときは睡眠時間を確保して十分に体を休めることが大切です。
めまいの症状は何科を受診すればいい?
一口にストレスによるめまいと言っても、実際には耳の異常が隠れていたり、脳の病気が隠れていたりする場合もあります。
めまいの症状だけ続く場合は、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。
めまいのほかに気分の落ち込みや不眠などの症状がある場合は、精神科や心療内科が適切です。
また、めまいのほかに、ろれつが回らない、手足がしびれるなどの症状があれば、脳神経内科や脳神経外科を受診しましょう。
まとめ
めまいは疲労が溜まったときなどでも起こるありふれた症状ですが、なかには脳梗塞などの命に関わる病気が隠れていることもあります。
ストレスが原因で起こるめまいは、十分な休養を取ることで改善する場合がほとんどですが、その背景には生活習慣やうつ病などの心因性の病気が原因となっていることもあるため適切な診療科での診察が必要です。
大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
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