頭痛のなかには動くと痛むものもあります。安静にしていれば問題のない頭痛もあれば、安静にしていても痛みが続く頭痛もありそれぞれ対処法が異なります。動くと痛む頭痛にはいくつか種類があるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
この記事では、動くと痛む頭痛の原因と対処法を専門医が解説します。
頭痛の種類と対処法
一口に「動くと頭痛がする」と言っても、頭痛の種類はたくさんあるため、症状に応じて対処法は異なります。ここでは、頭痛の種類とそれぞれの対処法を解説します。
片頭痛
片頭痛はよく知られている頭痛のひとつで、こめかみから目にかけてズキズキと痛むのが特徴です。片頭痛ははっきりとした原因は分かっていませんが、気圧や特定の食べ物などでも起こります。そのため、片頭痛が起こる原因を避けることも大切です。
片頭痛が起こると光や音、においに敏感になるため動いていると痛みが悪化してしまうこともあります。そのため症状が出たときは、暗く安静に過ごせる場所で休憩しましょう。
カフェインを摂ると症状が改善することもあるため、カフェイン入りの温かい飲み物で休憩するのもよいでしょう。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は精神的・肉体的なストレスが原因で、首や肩の筋肉が緊張して周囲の血管や神経を圧迫して頭痛を引き起こします。
緊張型頭痛は痛みが長時間続くことがあり、痛みがある間も家事や仕事を続ける人もいます。頭痛のほかにも眼精疲労や肩こりが現れることがあるため、長時間作業をするときはこまめに休憩を取りましょう。
群発頭痛
目の奥やこめかみに激しい痛みを伴うのが群発頭痛です。群発頭痛は痛みのあまりじっとしていられないという特徴があり、耐えれないほどの激しい痛みが1~3時間続きます。
このような激しい痛みは群発期と呼ばれる1~2か月の間にほぼ毎日起こります。男性に多く、群発期は薬を使用しないと何も手につかないと言われています。
激しい痛みがあるときは、市販薬に頼らずまずは専門の病院を受診しましょう。
労作性頭痛
運動中や運動後にも頭痛が起こることがあり、これを労作性頭痛と呼びます。労作性頭痛は片頭痛に似ており、ズキズキと脈打つ痛みが特徴です。この頭痛は、背景に慢性的な片頭痛持ちの人が多く、スポーツや筋トレなどが引き金になるため注意しましょう。
また酸欠や脱水も労作性頭痛を引き起こしやすくなります。運動前後にはしっかりと水分補給を行い、運動で息が上がるときは休憩を取り呼吸を整えましょう。
外傷による頭痛に注意
動くと頭痛がするときに気を付けたいのが、頭部のケガによる頭痛です。事故やケガで頭部を強く打ったり、頭をケガして出血したりしているときはすぐに医療機関を受診しましょう。
また、突然激しい頭痛の症状があり、手のしびれやろれつが回らないときは脳卒中の可能性があります。こうした症状があるときはすぐに救急車を呼んでください。
まとめ
動くと痛む頭痛には片頭痛や緊張型頭痛など、皆さんが良く知るものから、原発頭痛や労作性頭痛などなじみのないものもあります。注意したいのは、ケガや事故による頭痛と脳卒中などの脳の病気によるものです。
突然激しい痛みを伴う場合は、命に関わる病気の可能性もあるため、すぐに医療機関を受診しましょう。
大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
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