生理前や生理中はゆううつな気分になったり、体調をくずしたりしてしまうという人も多いでしょう。そのなかでも生理前後の頭痛で悩む女性は多く、寝込んでしまうという人もいます。生理前後の頭痛はなぜ起こるのでしょうか?
この記事では、生理前や生理中に起こる頭痛の原因と対処法を専門医が解説します。薬に頼らない方法も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
生理前後の頭痛の原因とは?
女性に多い頭痛。生理前後に起こる頭痛は女性ホルモンが関係していることが分かっています。
生理前や生理中に起こる頭痛は「月経関連片頭痛」といい、普通の片頭痛に比べて症状が長引きやすく、痛みが強く出やすい傾向があります。
生理前や生理中に頭痛が起こりやすい人は、月経関連片頭痛かもしれません。
月経関連片頭痛の原因はまだはっきりとは分かっていません。
しかし、女性ホルモンの「エストロゲン」が関係しているのではないかと言われています。生理前はエストロゲンの分泌量が低下して、血管が収縮しますが、それを防ごうと血管が拡張することで頭痛が起こると考えられています。
症状
月経関連片頭痛は以下のような症状が特徴です。
・生理前になると頭痛がひどくなる
・頭痛薬を飲んでも改善しない
・頭の片側だけ「ズキンズキン」「ガンガン」と脈打つ痛みがある
・痛みが強く、吐き気がする
・頭痛のせいで集中できない
など
生理前や生理中にこのような症状があるときは、無理をせずに安静に過ごすことが大切です。
薬に頼らない!生理前後の頭痛の対処法
生理前や生理中は頭痛だけでなく、さまざまなPMSによって思うように過ごせない日が増えます。
こうした症状があるとき、まずは薬に頼らず過ごしたいと思う方もいるでしょう。ここでは薬に頼らない頭痛の対処法を紹介します。
患部を冷やして安静に過ごす
片頭痛の有効な対象法として知られるのが、頭痛が起こったときに暗い静かな部屋で安静に過ごすこと、痛みがある場所を冷やすことです。
片頭痛はストレスなどが原因で三叉神経が刺激されたことで、痛み成分が放出されて血管が拡がって痛みが現れると考えられています。そのため、痛みが起きたときはまずは安静にすること・冷やすことが大切です。
生理前後は誘発するものを避ける
片頭痛は食べ物や飲み物、天気・気圧、ストレスなどが起因して起こることがあります。
生理前後は特に、ホルモンバランスの影響で体調を崩しやすい時期です。
そんなときに、頭痛を誘発するものに触れることで片頭痛が起こることがあるため注意しましょう。
食べ物ではチーズやアルコールは血管を拡張させる作用があり、片頭痛を悪化させることがあります。
思い当たる場合は生理前後の摂取は控えましょう。
痛みが改善しないときは薬に頼ろう
特定のものを避けたり、安静に過ごしたりしても症状が改善しないときは、無理をせずに頭痛薬やPMSに有効な漢方や薬を飲みましょう。
また、生理のたびに頭痛に悩まされている場合は、医療機関を受診して症状について相談するのも有効です。
まとめ
生理前後の不調は、くるのが分かっていても体にこたえるものです。
特に頭痛は通常の片頭痛に比べて長引きやすく痛みが強いという特徴があります。
まずは安静に過ごしながら、つらいと感じるときは無理せず薬を服用しましょう。
大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
つらい頭痛・めまい・しびれ等にお困りの方は名古屋市緑区の大清水クリニックへお気軽にご相談ください。