20代女性の頭痛と吐き気

女性は男性に比べて頭痛が起こりやすいことで知られており、多くの女性が悩んでいます。20代の女性も、頭痛の症状に悩んでいる方は多く、吐き気を伴うこともあるため、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。

本記事では、若い女性の吐き気を伴うこともある頭痛の種類を頭痛専門医が解説します。対処法も紹介していますので、参考にしてください。

20代の女性に多い頭痛の種類

20代の若い女性も頭痛に悩む人は大勢います。しかし、一口に頭痛と言っても種類はさまざまです。ここでは20代の女性に起こりやすい頭痛を紹介します。

片頭痛

片頭痛は、頭の片側がズキンズキンと脈を打つような痛みが特徴の頭痛です。吐き気を伴うこともあり、人によっては寝込んでしまったり、仕事が手につかなくなったりしてしまいます。

片頭痛は音や光、ニオイ、睡眠の過不足、疲れ、ストレスなどがきっかけで起こったり悪化したりすることがあるため、そうした要因を避けることも大切です。そのほかにも、女性の場合は女性ホルモンが関係していることも分かっています。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、側頭部や後頭部がギューッと締め付けられるような圧迫感のある痛みが特徴の頭痛です。

身体的・精神的なストレスが原因で起こると考えられており、例えば、長時間同じ姿勢でスマートフォンを使っていると肩や首の筋肉が過度に緊張して血流が悪くなってしまうと頭痛が起こります。

通常は吐き気を伴うことは少ないですが、精神的なストレスの組み合わせや当日の体調によって吐き気が起こることがあるでしょう。

月経関連片頭痛

生理前や生理になると片頭痛が起こる女性は少なくありません。これは、月経関連片頭痛と呼ばれるもので、生理の2日前から生理3日目の間に頭痛が起こりやすいと言われています。

この月経関連片頭痛は女性ホルモンの急激な増減によるもので、脳内伝達物質のバランスが変化することで起こると考えられています。

また月経関連片頭痛以外にも、生理前のさまざまな不快症状の「月経前困難症(PMS)」でも頭痛や吐き気の症状がみられます。

薬物乱用頭痛

薬物乱用頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛、生理痛などでNSAIDsやアセトアミノフェンなどの鎮痛薬を月に15日以上、3か月を超えて使用している場合に起こる可能性のある頭痛です。

薬物乱用頭痛の患者の7割が女性と言われており、その名の通り、薬の使いすぎが原因で起こります。

病気が原因で起こる頭痛と吐き気

頭痛と吐き気の症状が一緒に起こる場合、命に危険があるような病気が原因で起こっている頭痛(二次性頭痛)の可能性もあります。例えば、以下のような病気があります。

・くも膜下出血
・脳出血
・脳梗塞
・脳腫瘍
・髄膜炎

一次性頭痛との違いは、激しい頭痛や吐き気、めまい、ろれつが回らない、高熱など頭痛以外の症状が一緒に起こることです。このような症状があれば過ぎに病院を受診しましょう。

頭痛と吐き気の対処法

頭痛と吐き気の症状があり、そのほかに目立った症状がない場合は片頭痛や緊張型頭痛などの一次性の頭痛の可能性があります。

片頭痛の場合は、刺激を避けて静かな部屋で安静に過ごしましょう。また痛む部位を冷やすのも有効です。

緊張型頭痛の場合は、まずは休息をとって首や肩周辺のストレッチをすることで症状が和らぐことがあります。

いずれも症状が長引くときは鎮痛剤を使用しても良いですが、医師の指示を守って使用しましょう。

まとめ

20代の若い女性は片頭痛や緊張型頭痛、月経関連片頭痛などさまざまな種類の頭痛を起こしやすいです。適度な休息やストレス解消が大切ですが、症状がつらいときは鎮痛剤を使用したり、頭痛専門医のもとを受診してみましょう。

大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
つらい頭痛・めまい・しびれ等にお困りの方は名古屋市緑区の大清水クリニックへお気軽にご相談ください。

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