頭痛が起きたとき、市販薬で様子を見るべきか、それとも病院で処方薬をもらうべきか迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
頭痛薬には市販薬と処方薬があり、それぞれ特徴や使用目的が異なります。また、頭痛の種類によって適した薬も変わるため、自分の症状に合った選択が重要です。
この記事では、頭痛の処方薬と市販薬の違い、薬の選び方、受診の目安について頭痛専門医が解説します。
目次
頭痛の処方薬と市販薬の違い
頭痛と一口にいっても、緊張型頭痛や片頭痛など原因や症状はさまざまです。そのため、どの頭痛にも同じ薬が適しているわけではありません。症状に合わない薬を使用すると十分な効果が得られないこともあるため、頭痛の種類に応じた薬の選び方を知ることが大切です。
処方薬は医師の診断に基づいて使用する薬
処方薬は、医療機関で診察を受けたうえで医師が処方する薬です。頭痛の原因や症状の程度、既往歴などを考慮して選択されるため、一人ひとりの状態に合わせた治療が行われます。
例えば片頭痛の場合には、発作時の症状に対応するためのトリプタン製剤など、医師の処方が必要な薬が使用されることがあります。また、頭痛の頻度が多い場合には予防を目的とした薬が処方されることもあります。
市販薬は比較的軽い頭痛への対処に用いられる
市販薬はドラッグストアや薬局などで購入できる薬です。主にアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱鎮痛成分が含まれており、一時的な頭痛の症状緩和を目的として使用されます。
仕事や家事の合間にすぐ購入できる手軽さがある一方で、自己判断で使用することになるため、頭痛の原因によっては十分な効果が得られない場合もあります。
効果や使用できる薬の種類に違いがある
処方薬と市販薬の大きな違いは、選択できる薬の種類と治療の幅です。
市販薬は比較的多くの人が安全に使用できるよう設計されていますが、処方薬には特定の頭痛に対して使用される薬や予防を目的とした薬など、より専門的な治療に用いられる薬があります。
そのため、市販薬で症状が改善しない場合や頭痛を繰り返している場合には、医療機関への相談が推奨されます。
頭痛の種類によって適した薬は異なる
頭痛にはさまざまな種類があり、原因や症状によって適した薬は異なります。例えば、肩や首のこりなどが関係する緊張型頭痛と、ズキズキとした痛みが特徴の片頭痛では、選択される治療法や薬が異なる場合があります。適切な対処を行うためにも、まずは頭痛の特徴を理解することが大切です。
片頭痛で用いられる薬
片頭痛は、ズキズキと脈打つような痛みが特徴で、吐き気や光・音への過敏さを伴うことがあります。
軽度の場合は市販薬で対応できるケースもありますが、症状が強い場合にはトリプタン製剤などの処方薬が使用されることがあります。また、発作の回数が多い場合には予防薬による治療が検討されることもあります。
そのため、片頭痛が疑われる場合は自己判断だけで対処せず、医師へ相談することが大切です。
緊張型頭痛で用いられる薬
緊張型頭痛は、肩や首の筋肉の緊張、ストレス、長時間のデスクワークなどによって起こることがある頭痛です。
比較的軽度から中等度の痛みが多く、市販薬のアセトアミノフェンやNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)が用いられることがあります。
ただし、薬だけでなく姿勢の改善や適度な運動、十分な睡眠なども重要な対策となります。
医療機関で処方薬を検討した方がよいケース
市販薬は便利ですが、頻繁に使用している場合は注意が必要です。
例えば、週に何度も頭痛薬を服用している場合や、以前より薬の効きが悪くなったと感じる場合には、頭痛の悪化や薬剤の使用過多による頭痛、いわゆる薬物乱用頭痛が関係している可能性もあります。そのため、市販薬の使用は用法・用量を守って使用することが大切です。
頭痛が慢性化している場合は、原因を確認するためにも医療機関の受診を検討しましょう。
次のような場合は医療機関への相談をおすすめします。
● 市販薬を飲んでも改善しない
● 頭痛を繰り返している
● 頭痛によって仕事や学校に支障が出ている
● 吐き気やめまいなどを伴う
● 今まで経験したことのない強い頭痛がある
これらの症状がある場合は、適切な診断と治療が必要になることがあります。
まとめ
頭痛薬には処方薬と市販薬があり、それぞれ特徴や適した症状が異なります。頭痛の種類に応じて適切な薬を選ぶことが大切です。症状が続く場合や市販薬で改善しない場合は、医療機関への相談を検討しましょう。
大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
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