30代女性の頭痛と吐き気

頭痛の症状があり吐き気を伴うとき、まず考えるのが風邪の可能性です。

しかし、風邪の症状がないときは別の病気が原因かもしれません。
特に30代の女性はホルモンの影響で一時的に頭痛や吐き気が起こりやすくなっていることも考えられるでしょう。

本記事では30代の女性の吐き気を伴う頭痛について、起きてしまったときの対処法も含めて専門医が解説します。

頭痛と吐き気があるとき、考えられる病気は?

頭痛と吐き気が併発しているときは、何らかの病気の可能性があります。

中には命にかかわる病気の可能性もあるため、気になる症状があればすぐに受診が必要です。

片頭痛

片頭痛は頭の片側もしくは両方のこめかみ付近が脈を打つような痛みが特徴の頭痛です。
ズキンズキンと脈打つ痛みが繰り返し起こることで吐き気を伴うこともあります。

片頭痛は誰にでも起こる可能性がありますが、一度痛みだすと仕事や日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。
寝込んでしまう人もいるぐらいです。

光や音、ニオイ、気温・気圧など人によって片頭痛が起こる原因はさまざまですが、特に女性に起こりやすいことが分かっています。

脳卒中

脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで身体機能や言語機能に影響が出る病気の総称です。
「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の大きく3つに分けることができ、それぞれ激しい頭痛と伴に吐き気を伴うのが特徴です。

めまいや、しびれ、言葉が出ない、痙攣などの症状を伴うこともあります。
能祖中は早期発見・早期治療が大切になる病気です。

そのため、頭痛と吐き気の他に気になる症状があればすぐに受診しましょう。

髄膜炎

髄膜炎は、頭蓋骨と脳の間に存在する髄膜に細菌やウイルスが感染して炎症を起こす病気です。
「ウイルス性髄膜炎」と「細菌性髄膜炎」があり、どちらも激しい頭痛や吐き気を伴います。

初期症状は風邪に似ているため受診が遅くなることもあります。
しかし、進行が速いため発症から1~2日で命にかかわる状態になってしまうこともあります。

30代女性は女性ホルモンの影響で片頭痛が多い

先ほど女性は、片頭痛になりやすいと述べましたが、その中でも20~40代の女性に多いことが分かっています。
特に30代の有病率は20%と最も多くなっています。

30代の女性に片頭痛が多いのは次のような理由からです。

・生理前後や排卵、プレ更年期などでの女性ホルモンの増減
・片頭痛は女性に遺伝しやすいとされる遺伝的な素因
・女性の方が周囲に症状を訴えやすい文化的素因

が関係しています。

特に30代の女性に片頭痛が多いのは、この時期に妊娠・出産などのライフイベントで女性ホルモンの量が変動することや、仕事と子育ての両立でストレスがかかりやすいことなどが挙げられます。

吐き気を伴う頭痛が起きたときの対処法

吐き気を伴う頭痛が起きたときはまずはほかに起こっている症状に注目します。
激しい頭痛や手足のしびれ、ろれつが回らない、症状がどんどん悪化する場合は、脳出血や髄膜炎の可能性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう。

片頭痛の場合は、まずは静かな場所で休みます。
片頭痛は光や音に過敏になるため、そうしたものを遮断できる寝室などで休息を取りましょう。

こめかみを冷やすと症状が緩和することもあります。片頭痛の場合も症状が長引く場合は、頭痛専門医を受診しましょう。

まとめ

30代の女性は妊娠・出産などのライフイベントで女性ホルモンが変動するため、片頭痛が起こりやすいことが分かっています。
そして、吐き気を伴う頭痛の中には、脳出血や髄膜炎などの病気の可能性もあります。気になる症状があれば迷わず受診することが大切です。

大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。

つらい頭痛・めまい・しびれ等にお困りの方は名古屋市緑区の大清水クリニックへお気軽にご相談ください。

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