生理前の頭痛 PMSでなぜ片頭痛がおこるの?

女性は男性に比べて片頭痛を起こしやすいのをご存じですか?
片頭痛が起こるきっかけはさまざまですが、女性特有のPMSも片頭痛の原因です。
そして、生理前後で起こる不調症状のPMSは多くの女性を悩ませており、片頭痛の症状を悪化させてしまうこともあります。

この記事ではPMSで起こるつらい頭痛のメカニズムや対策法などを頭痛専門医が解説します。

女性は片頭痛が起こりやすい?

脈を打つようなズキズキとした痛みが特徴の片頭痛は、男性よりも女性に起こりやすいことが分かっています。
15歳以上の女性の有病率は男性の3倍以上とも言われ、女性にとって身近な病気とも言えるでしょう。

片頭痛が起こるきっかけはさまざまで、肩や首のこり、睡眠不足、外部からの刺激のほかに女性ホルモンが関係していることも分かっています。

片頭痛が起こりやすいタイミング

女性の場合、女性ホルモンの増減に合わせて片頭痛が起こりやすいタイミングがあります。
つまり、生理周期と片頭痛が起こりやすいタイミングにある法則があるのです。

女性ホルモンのエストロゲンは生理周期に合わせて変化していきます。
生理前や生理中はエストロゲンの量が減少しますが、このタイミングで片頭痛も起こりやすくなると言われています。

それだけでなく、このエストロゲンが急激に少なくなる生理前後はPMSとして片頭痛以外にもさまざまな症状が現れます。

PMSとは

PMSとは「月経前症候群」とも言い、生理の3~10日前ごろから始まる精神的・身体的な不調です。
生理周期はエストロゲンとプロゲステロンの2種類の女性ホルモンがそれぞれ増減しており、これがPMSの症状につながっていると考えられています。

特に生理前はエストロゲンの分泌量が低下して、プロゲステロンが増加します。
このため、浮腫みや下腹部痛などの生理前の不快な症状や片頭痛、便秘などの症状が現れるようになります。

PMSの時期に起こる頭痛が起こる理由は、エストロゲンの減少に伴って、セロトニンも減少するためです。
そのため、脳内の血管が広がって痛みに過敏になってしまうために起こると考えられています。

PMSの症状

PMSの症状には、次のようなものがあります。

・情緒不安定
・イライラ
・抑うつ
・不安
・眠気
・食欲不振・過食
・めまい
・倦怠感
・下腹部痛
・頭痛
・腰痛
・むくみ
・乳房の張り

PMSで起こる頭痛の対処法

生理前はどうしても女性ホルモンの影響で体に不調が出やすい時期です。
そして片頭痛も同じように、PMSの時期に症状が強く出ることもあります。

PMSの時期に片頭痛があるときは次のような対処をしましょう。

暗い部屋で安静にする

片頭痛は安静にすることで症状が緩和されます。
症状がつらいときは外からの刺激を受けないように暗い部屋で横になりましょう。

患部を冷やす

片頭痛が発生するメカニズムはまだはっきりとは分かっていませんが、何らかの刺激や体調などで痛み成分が放出されて血管が広がるために起こると考えられています。
そのため、頭痛の症状があるときはアイスノンなどを患部に当てて冷やすと症状が和らぎます。

症状に応じて頭痛薬を使用する

上記の対策をしても痛みが改善されないときは、頭痛薬を使用しましょう。
PMSによりほかの症状も起きているときは、生理痛にも対応している薬を使用するのも効果的です。イ
ブプロフェンなどの痛みや熱を鎮める成分などがおすすめです。

まとめ

女性は男性に比べて片頭痛が起こりやすいだけでなく、PMSとして症状が強く現れることがあります。
片頭痛は安静にしながら患部を冷やすことで症状が和らぎます。頭痛薬なども上手に活用しましょう。

 

大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
つらい頭痛・めまい・しびれ等にお困りの方は名古屋市緑区の大清水クリニックへお気軽にご相談ください。

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