頭痛の症状がみられると、こめかみ付近が痛むことがあります。こめかみの痛みと言ってもズキズキ・キリキリするなど原因によって痛み方はそれぞれです。今回は、痛み方から考えられる原因と、その対処法、普段からできる予防法を紹介します。
目次
こめかみに起こる痛み方と原因と対処法
こめかみの痛みはズキズキ、ギューッ、目の奥が痛む、締め付けられるように感じ、ときには吐き気や嘔吐などの症状が伴うことも。同じ頭痛でも、痛む場所や痛みの感じ方によって片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などに分けられます。それぞれの痛み方と原因、対処法を紹介します。
片頭痛:ズキズキとした痛み
片頭痛はこめかみから目のあたりが、ズキズキと脈打つリズムで痛みを伴う頭痛です。その名の通り、片側に起こるのが一般的ですが、両側の場合もあります。片頭痛のはっきりとした原因はわかっておらず、完璧主義傾向にある人や、神経質な性格の人などに起こりやすいようです。
また、特定の環境や食べ物が片頭痛を誘発することもあります。環境や食べ物が片頭痛を誘引している場合は、片頭痛が起こる原因を避けることも大切です。
片頭痛の場合は、こめかみ部分を冷やすことで痛みが軽減することがあります。冷却シートなどを使用してみましょう。
緊張型頭痛:締め付けられるような痛み
緊張型頭痛は首や肩の筋肉が過剰に緊張し、周囲の血管や神経が圧迫されて起こる頭痛です。この頭痛は、後頭部から首にかけての圧迫感や、ギューッと締め付けられるような痛みと訴える方もいます。
痛みは長時間ダラダラと続くことがあり、肩こりやめまい、倦怠感がある場合も。緊張型頭痛は長時間のパソコンや無理な姿勢による血行不良や自律神経バランスの乱れが原因です。
緊張型頭痛の緩和は温めたり体を動かしたりすることが有効です。湯船に浸かって体を温めたり、ストレッチで首や肩をほぐしましょう。
群発頭痛:槍で突き刺されたような激しい痛み
群発頭痛は片側の目が槍で突き刺されたような痛みとも例えられ、痛みの程度では片頭痛や緊張型頭痛の比ではないと言われている頭痛です。症状は、どちらか片方の目の奥や目の上、こめかみに激しい痛みが起こります。また、症状が起きている方の目の充血や涙、鼻水、鼻詰まりなどの症状が2~3か月間に毎日同じ時間帯に発生します。
群発頭痛の原因は目の奥の動脈が拡張して炎症を起こすためと言われています。また、飲酒や喫煙、血管拡張剤の使用、気圧の変化なども原因です。体内時計の不調も原因とされていますが、はっきりしたことは分かっていません。
群発頭痛が起きたときは、市販の鎮痛薬では対処できません。そのため頭痛専門医の元で薬の処方や酸素吸入を行いましょう。
その他の原因
こめかみに痛みを感じる場合は、ほかの病気が原因となって起こっている可能性もあります。こめかみに痛みを感じる代表的な病気は帯状疱疹や三叉神経痛、副鼻腔炎、脳腫瘍、髄膜炎などがあり、頭痛以外の症状が起きていないか確認しましょう。
また、目の奥に痛みを感じる場合は、群発頭痛のほかに目の病気によって痛みが起きている可能性があります。
普段からできる予防法
こめかみや目に痛みを感じる頭痛は、生活習慣やストレス、寒暖差や環境の変化などが原因となって起こることがあります。まずは規則正しい生活を心がけ、頭痛を誘引する原因を避けることが大切です。また、適度な運動も効果的です。頭痛専門医の指示を参考にできることから始めましょう。
まとめ
こめかみに起こる痛みでも、片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛などいくつかの種類があります。激しい痛みを伴うこともあるため、痛みを我慢せず医療機関を受診して痛み方を具体的に伝えましょう。
大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
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