男性に比べ、女性の方が頭痛に悩む人が多いのをご存じですか?一口に頭痛と言っても、女性の場合は片頭痛や女性ホルモンによるもの、更年期によるものなど原因はさまざまです。また、年代によっても起こりやすい頭痛のタイプは異なります。
そこで今回は、年代別に女性に起こりやすい頭痛の種類と原因を解説!あわせて特に注意が必要な症状も紹介しています。気になる症状があれば我慢せずに医療機関を受診しましょう。
女性の頭痛の種類と年代別の原因は?
昔から、女性は頭痛を起こりやすいと言われていますが、実際に女性は男性に比べ頭痛を起こしやすいことが分かっています。
緊張型頭痛は、女性は男性に比べ有病率が約1.5倍、片頭痛は、女性は男性に比べ約3倍も頭痛が起こりやすいのです。
一方、同じく慢性頭痛である群発頭痛はほとんどが男性で、女性に起こるのは珍しいでしょう。
ここでは、女性に多い緊張型頭痛と片頭痛の特徴と年代別の原因を紹介します。
緊張型頭痛
緊張型頭痛とは何らかの原因で、後頭部から首筋にかけて圧迫感を伴う頭痛を言います。
片頭痛のように、ズキズキと脈を打つような痛みや寝込むほど痛みではありませんが、頭を締め付けられているかのようなずっしりとした痛みが頭の両側に起こるのが特徴です。
緊張型頭痛は、ストレスが原因となって起こります。
身体的なストレスには、長時間のデスクワークやスマホの操作などでの疲労があり、これは20~50代の働き盛りの女性に起こります。長時間画面を見る人は、こまめな休憩をはさみましょう。
精神的ストレスは、悩みや不安が長期化することで起こり、思春期を迎える10代にも比較的よく見られる症状です。悩みや不安は誰かに話すことで、気持ちが楽になることがあります。また、自分に合ったストレス発散方法を見つけることも大切です。
片頭痛
片頭痛とは、何らかの原因で血管が拡張することで頭の片側・両側に脈を打つような痛みを伴う頭痛を言います。
この片頭痛はこめかみから目、ときには後頭部にかけて数時間~数日間ズキズキと痛むのが特徴です。また、症状がひどくなると、吐き気や頭痛を伴うことがあり、光や音に過敏になる傾向があります。
この片頭痛は、女性ホルモンと関連があることが分かっています。
なかでもエストロゲンの分泌が減ると 、痛みと血管の収縮をコントロールしている脳内のセロトニンが減少し、痛みに過敏になって頭痛が起こりやすくなると考えられます。
また、閉経前後の更年期の時期にも片頭痛が起こりやすいことが分かっています。これは、更年期になるとエストロゲンの分泌が急激に減るためです。
片頭痛は年代に関係なく、女性の多くに起こります。
睡眠不足や天候の変化、特定の食べ物、栄養不足なども片頭痛を誘発するため、生理前後はこうした要因に特に注意が必要です。
特に注意が必要な頭痛
頭痛の症状の中には、注意が必要なものもあります。
例えば、高血圧や心疾患、脳血管障害です。これらは、片頭痛と共存しやすく、片頭痛の治療で使用する「トリプタン」は血管を収縮させる作用があり、副作用に血圧上昇や脳・心臓の血流を低下があります。
そのほかにも、脳炎や髄膜炎、脳腫瘍、くも膜下出血なども頭痛の症状があります。いつもの頭痛とは違うと感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。
まとめ
女性は男性に比べ頭痛が起こりやすく、原因には女性ホルモンやストレスが関係しています。症状が続く場合には一度、頭痛専門医に相談をおすすめします。
大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
つらい頭痛・めまい・しびれ等にお困りの方は名古屋市緑区の大清水クリニックへお気軽にご相談ください。