【専門医解説】頭痛と高血圧の関係とは

頭痛が続き、血圧を測定してみると基準値より高かった経験はありませんか?高血圧は自覚症状がないため進行すると合併症を引き起こしやすいことが分かっています。また、高血圧が原因で起こる頭痛に「高血圧性頭痛」があり、頭痛のほかに吐き気や意識障害などを伴うことがあるため要注意です。

この記事では、高血圧とはどのような状態か、高血圧と頭痛の関係、高血圧で気を付けるべき病気を専門医が解説します。

 

高血圧とは

私たちの体は、心臓が脳や筋肉に栄養や酸素を送るために圧力をかけて血液を全身に送りだしています。この圧力を血圧といい、生命活動を維持するためには欠かせない働きです。

しかし、この血圧が高くなると血管に負担をかけてしまい、さまざまな病気の原因になります。この血圧が高くなった状態を高血圧と言います。高血圧の多くは、原因がはっきりしない「本態性高血圧症」です。

本態性高血圧症の原因

本態性高血圧症の原因は生活習慣によるものがほとんどです。例えば、以下の原因があります。

・塩分の摂りすぎ
・肥満
・お酒の飲みすぎ
・ストレス
・運動不足
・カリウムやミネラル不足(野菜不足)
・自律神経の調節異常
・喫煙
など

高血圧は、上記のような生活習慣を見直すことで改善します。まずは、生活習慣の改善に努めましょう。

 

高血圧と頭痛の関係

高血圧と頭痛の関係で注意したいのは、「頭痛が原因で高血圧になるパターン」と「高血圧が原因で頭痛になるパターン」の2つです。ここではそれぞれを解説します。

頭痛が原因で高血圧になるパターン

頭痛が起こると、しばしば血圧が高くなることがあります。これは、片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛で何らかのストレスがかかることで、血圧が上昇したためです。

頭痛で血圧が高くなっても一時的なものであるため、頭痛が収まったり安静にしたりするとよくなる場合がほとんどです。そのため過度に心配する必要はありません。

高血圧が原因で頭痛になるパターン

通常、一次性高血圧症だけでは頭痛や吐き気は起こりません。しかし、異常な高血圧で脳への血流が障害される「高血圧性脳症」の状態になると、頭痛や吐き気、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状が現れることがあります。

急に血圧が高くなって進行すると、脳内の血圧を調整する機能は維持できなくなり破綻します。すると、脳への負担が大きくなり脳がむくんでしまうのです。すると、頭痛や吐き気などの症状が現れます。

 

高血圧で気を付けたい病気

高血圧になると、さまざまな病気を引き起こしやすくなります。例えば以下のような病気です。

・高血圧性心肥大
・心不全
・心筋梗塞、狭心症
・脳出血、脳梗塞
・眼底網膜病変
・高血圧性腎障害、腎不全
・閉塞性動脈硬化症
など

これらの病気は、進行すると命の危険が伴うものもあります。前述のように、高血圧は生活習慣が大きく関わっており、食生活・生活習慣を見直すことで高血圧を改善することができます。

高血圧を指摘されてから、体の不調が続く場合には合併症が進行している可能性があるため医療機関を受診しましょう。

 

まとめ

高血圧は血圧が高くなっている状態です。頭痛が起きているときに一時的に血圧が高くなる場合は安静にすることで改善しますが、高血圧が原因で頭痛が起きている場合には注意が必要です。

高血圧は生活習慣を見直すことで改善するため、食事の改善や運動不足の改善、禁煙を始めましょう。大清水クリニックでは、生活習慣病の相談も受け付けています。生活習慣病や高血圧に不安がある方はお気軽にご相談ください。

大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
つらい頭痛・めまい・しびれ等にお困りの方は名古屋市緑区の大清水クリニックへお気軽にご相談ください。

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