【専門医解説】ストレスからくる頭痛 その理由と予防法

ストレスがたまったとき睡眠不足や疲労感などの症状のほかに、頭痛が起こることがあります。ストレスを感じたとき、原因そのものを解消することも大切ですが、ストレスによる頭痛を起こさないように対策するのも一つです。この記事では、ストレスからくる頭痛の原因と起こらないようにする方法、頭痛が起きたときの対処法を解説します。

ストレス頭痛の原因

適度なストレスは体にとって良い働きをすることが分かっています。しかし、ストレスが過度にかかると、筋肉が必要以上に緊張したり脳内の痛みを調整する部分がうまく働かなかったりして頭痛を引き起こすのです。

このような頭痛を緊張型頭痛と呼び、精神的ストレスや肉体的なストレスが蓄積されることで起こります。

一方で、よく見聞きする片頭痛もストレスが原因で起こることがあります。はっきりとした原因は分かっていませんが、脳内物質のセロトニンがストレスにより一時的に増加して、血管が収縮したのちに元の状態に戻ろうとして脳の血管が拡張することで頭痛が起きるとも考えられています。

また、ストレスが解消されたときにも血管が拡張されて片頭痛が起こることもあります。このように、一口にストレスによる頭痛と言っても原因は様々です。

 

ストレスによる頭痛を起こさないようにするには?

ストレスが原因で起こる頭痛は、日常生活に気を付けることが大切です。ここでは、頭痛を起こさないようにするためにできることを紹介します。

 

首周りの体操

首周辺には複数の筋肉が集まっており、この部分が凝ってしまうと血流が悪くなって頭痛を引き起こしやすくなります。

そのため、肩回しなどの運動で首周辺の筋肉をほぐすことが大切です。特に緊張型頭痛は運動不足や長時間同じ姿勢を取ることで起こりやすいため、ストレス解消もかねて休憩時間に肩回しの運動を行いましょう。

十分な休息をとる

睡眠不足は集中力や注意力の低下を招くだけでなく、ストレスを感じやすくなり頭痛につながることがあります。睡眠不足や疲労感を自覚するときは、意識して体を休めましょう。

まとまった睡眠時間を確保できないときは、寝具や空調などを見直して短時間でも質の高い睡眠を取ることが大切です。

頭痛を誘因するものを避ける

頭痛は体が疲れているときや精神的ストレスが加わったときに起こりやすいですが、加えて特定の状況下で頭痛が起こることもあります。例えば、睡眠不足・寝過ぎ、天候の変化、特定の食品、アルコール、におい、光、月経周期などです。

ストレスを感じているときは、こうしたものが頭痛を誘因することもあります。風邪症状のない頭痛が定期的に起こるときは、一度自分の行動や食事内容を見直して、頭痛が起きる状況を特定できる場合は避けるようにしましょう。

 

ストレスによる頭痛が起きたときの対処法

ストレスが原因で頭痛が起きたとき、まずは体を休めることが大切です。静かな場所で横になり、光に対して敏感になっているときは部屋を暗くするのもよいでしょう。

休息を取っても症状が改善しない場合は、頭痛が続く場合は市販の鎮痛薬を服用するもの一つです。痛みを我慢せず、用法容量を守り服用しましょう。

ただし、頭痛は重大な病気のサインとして現れる場合もあります。頭痛のほかに異常を感じる場合はすぐに医療機関を受診しましょう。

 

まとめ

ストレスが原因で起こる頭痛は、普段からのストレスケアが大切です。睡眠不足や運動不足を解消しながら、趣味の時間などを作りストレス発散することも大切です。
頭痛が起きたときは、市販の鎮痛薬を服用して様子を見る方法もありますが、改善しない場合は医療機関を受診しましょう。

大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
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