自分や周囲が動いているように感じるめまいの症状。めまいにもいくつか種類があり、それぞれで原因が異なります。めまいの症状が現れるものの中には、重大な病気が隠れている場合があり、気になる症状があれば医療機関を受診しましょう。
この記事ではめまいの種類と検査方法を専門医が解説します!
回転性めまい
回転性のめまいは、自分もしくは周囲が動いているように感じるめまいを指します。以下のような症状が特徴です。
・目が回る
・天井がぐるぐる回る
・片側に引っ張られるように感じる
・歩行困難
・悪心、嘔吐
など
回転性めまいの原因は、体のバランスを保っている平衡機能の異常により起こります。回転性めまいが起こる代表的な病気がメニエール病です。メニエール病では、回転性めまいのほかに、耳鳴りや難聴などの症状がみられます。
浮動性めまい
浮動性めまいは、体が浮いているように感じるめまいを指します。以下のような症状が特徴です。
・体がふわふわ浮いている
・車酔いのような感覚になる
・姿勢を保つのが難しい
・まっすぐに歩けない
など
浮動性めまいは全身性・中枢性・心因性・薬剤性に分けられ、脳腫瘍や脳梗塞などの脳血管障害などの脳に原因があるために起こるものや、高血圧やうつ病、薬の影響により起こるものなど原因はさまざまです。
失神性めまい
失神性めまいはいわゆる立ちくらみのようなめまいを指します。以下のような症状が特徴です。
・目の前が真っ暗になる(眼前暗黒館)
・頭から血の気が引く
・浮遊感のあとに意識が遠くなる
など
これらは起立性調節障害や不整脈が原因となっていることが多く、血圧の変動が原因で起こります。迷走神経反射も失神性のめまいを伴います。これらのまま位は一定期間続いたあとに消失しますが、繰り返す場合には医療機関を受診しましょう。
めまいで行う検査
めまいの症状が続くときは、医療機関を受診して詳しい検査を受けましょう。めまいを起こす原因は複数あり、いろいろな検査を行うことで原因を突き止めます。
めまいで行う検査は血液検査や血圧検査などの基本的な検査をはじめ、眼振検査、体平衡検査、聴力検査など複数あります。ここでは代表的な検査を紹介します。
眼振検査
めまいが起こるとき、体のバランスを保てなくなるのと同じように目も動きが乱れることがあります。このとき目が振り子のように動くため「眼振」と呼びます。
眼振検査では、フレンツェル眼鏡と呼ばれる特殊なメガネを暗い部屋で装着して目の動きを観察するほか、赤外線CCDカメラ内臓のメガネをかけて目の動きを観察します。
これらのメガネを装着して首を多方向に動かすことで目の動きを観察する検査です。
体平衡検査
体平衡検査では、体のバランスが乱れているかどうかを調べる検査です。めまいが起きているときは、自分だけでなく他人から見てもふらふらしていたり重心が傾いたりしています。体平衡検査ではそうした兆候の有無を確認します。
また重心動揺検査と呼ばれる、平衡障害の診断を目的とした検査も行われることがあります。台の上に立って開眼・閉眼時の体の重心を記録することで、体のバランスの乱れを検査します。
聴力検査
メニエール病などが原因で起こる回転性めまいの場合、聴力検査を行い内耳に異常がないか確認します。めまいの原因のうち、そのほとんどは内耳の病気によるもののため、聴力検査もめまいの原因を調べるために欠かせない検査です。
まとめ
一口にめまいと言ってもさまざまな種類があり、原因は異なります。原因の中には脳血管障害など命に関わるものもあるため、めまいのほかに痛みなどがあれば医療機関を受診して詳しい検査を受けましょう。
大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
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