疲れているときや足が冷えているときに起こりやすいかかとのしびれ。ピリピリしたりジンジンしたりして気になってしまうことがあるでしょう。
特に女性はこうした症状が起こりやすく、原因を知って上手にケアをしたり受診したりすることが大切です。
この記事では、かかとのしびれが気になる場合に考えられる原因や隠れた病気などを専門医が解説します。
目次
かかとのしびれが起こる原因
かかとのしびれは足の筋肉が硬い、冷えによる血行不良、かかとに重心がかかっていることが大きな原因です。それぞれを解説します。
足の筋肉が硬い
下半身の筋肉は全身の筋肉の約7割を占めています。太ももやふくらはぎの筋肉は日常的に使われていますが、デスクワークなどで長時間使わないと筋肉が硬くなり血行が悪くなります。
かかとがピリピリ痛む場合は、長時間同じ姿勢で過ごしていないかを確認し、屈伸運動や足上げ運動などを取り入れて、筋肉の緊張をほぐしましょう。
冷えによる血行不良
手や足の冷えにより血行が悪くなると、感覚が鈍くなりしびれているように感じることがあります。特にジンジンと感じるときは足の冷えが原因かもしれません。これは寒い冬のしもやけの症状です。
寒さによる冷えでかかとがしびれるときは、まずは足を温めましょう。足用のカイロを使ったり、靴下の重ね履きをしたり、足湯をしたりして血行を促すことが大切です。
かかとに重心がかかっている
本来体の重心は足先・指の付け根、かかとの3点でバランスを保っています。しかし、姿勢が悪くなったり肥満になったりすると、重心が後ろに移動してかかとへの負担が大きくなります。
すると周辺の血管や神経を圧迫してしまうためかかとのしびれを感じやすくなるでしょう。かかとに重心がかかっていると感じるときは、姿勢を正したり、専用のインソールを使ったりしてみましょう。
かかとのしびれで考えられる病気
かかとのしびれはがあり屈伸運動や足を温めても改善しないときは病気が隠れている可能性もあります。かかとのしびれで考えられる病気には脊椎疾患や閉、足底腱膜炎、抹消神経障害などがあります。
脊椎疾患
脊椎椎間板ヘルニアや変形性脊椎症、脊柱管狭窄症などの脊椎の病気になると、下半身の神経が圧迫されて足やかかとのしびれを感じることがあります。
かかと以外にも腰に違和感や痛みがあるときや、立ち上がる動作や歩行に違和感がある場合は整形外科を受診しましょう。
足底腱膜炎
慢性的にかかとにしびれがある場合に考えられるのが足底腱膜炎です。足底腱膜炎は足の指の付け根からかかとの先に広がる足底筋膜が炎症を起こす病気です。
抹消神経障害
抹消神経障害によってかかとのしびれが起こることがあります。代表的な病気が糖尿病です。抹消神経障害は、かかとだけでなく手先・足先にも起こる場合があります。
まとめ
ピリピリ・ジンジンとするかかとのしびれは血行不良や体の重心のズレが原因となっている場合があります。かかとに違和感を覚えるときは、まずは足を温めたり下半身のストレッチをしたりしてみましょう。
またかかとのしびれのなかには病気の症状として現れている場合があります。かかとのしびれ以外にも気になる症状があれば、整形外科などの専門医のもとを受診することが大切です。
大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
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