【専門医監修】夏に起こるめまいの原因と対処法・危険なめまいとの違い

夏の暑さが年々厳しさを増す中、今年は暑さ対策に加えて、新型コロナウイルス対策という条件も加わりました。
例年7月から9月にかけては熱中症患者が増える時期であり、これまでとは違った条件・環境の中で、万全な体調管理が求められます。とくに、「普段からめまいが起こりやすい」「体調を崩しやすい」という方は、十分な対策が必要です。
今回は、夏に起こりやすいめまいの原因とその予防法をテーマにお話します。また、危険なめまいの見分け方もあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

 

夏に起こるめまいの原因は?

夏に起こりやすいめまいの多くは、夏バテ・脱水症・熱中症が原因です。
これら夏特有のトラブルでは、暑さによる疲労やストレスで自律神経の乱れが起こり、めまいや立ちくらみなどさまざまな症状が現れます。

夏バテによるめまい

夏は、冷房の効いた屋内と高温多湿の屋外を行き来することになり、急激な温度差に身体がついていかず、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
また、厳しい暑さで食欲が低下し、冷たい食べ物・飲み物中心の食生活になると、身体の内側から冷えて胃腸の消化・吸収機能の低下を引き起こします。熱帯夜が続くと不眠になる方もいるでしょう。
このような要因が重なり、めまい・だるさ・気力低下などの不調をきたした状態が「夏バテ」です。

脱水症によるめまい

成人の体内水分量は体重の約60%で、飲食によって体内に入る水分量と、汗や尿などによって身体から出ていく水分量が適度なバランスを保っています。
ところが、夏の暑さでたくさんの汗をかいたり、それに対して摂取する水分量が少なかったりすると、めまいや頭痛などの「脱水症状」を引き起こします。
とくにシニア世代の方は、加齢による感覚機能の低下でのどの渇きを感じにくい傾向にあるため注意が必要です。

熱中症によるめまい

熱中症は、体内の水分・塩分のバランスが崩れることで、全身のあらゆる機能に支障をきたし、めまい・筋肉痛(こむら返り)・吐き気などの症状を引き起こします。
軽い熱中症の場合、めまいや立ちくらみなどが初期サインとして見られることがあり、この段階で適切な対処をすることが重要です。重篤になるとけいれんや意識障害を起こし、命に関わることもあります。

 

夏に起こりやすいめまいの予防法

では実際に、夏バテ・脱水症・熱中症などに伴う、夏に起こりやすいめまいを防ぐためのヒントをいくつかご紹介しましょう。

暑さを和らげる工夫

夏バテや熱中症を予防するには、いかに暑さを和らげるかがポイントとなります。
通気性・透湿性に優れた衣服や帽子を着用し、暑い時間帯の外出はなるべく避けるようにしましょう。
最近は日傘を使用する男性や、首元に巻くネッククーラー・持ち運びに便利な小型扇風機などを利用する方も増えています。これらの熱中症対策グッズを上手に利用して、夏の暑さを乗り切りましょう。疲れを感じたら、涼しい場所で休憩することも大切です。
また、今年の夏は新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす方も多いと思います。
熱中症対策で推奨されている室内温度は28℃、湿度は50~60%くらいが目安ですが、冷房使用中も適度に換気をしながら快適な室温・湿度が保てるように調整してください。節電のために冷房の使用を控えることは絶対手に避けて、扇風機を併用して室内の空気を循環させるなど、冷房を効果的に使用しましょう。

こまめな水分補給

目安としては1日あたり1200mlの水分摂取が推奨されており、いつでも気軽に水分を取れるよう工夫することが大切です。
たとえば、外出時はマイボトルを持ち歩く、自宅でも手の届くところに飲み物を置いておく、時間を決めて意識的に水分補給をするといった方法があります。このとき、利尿作用のあるカフェインや、のどの渇きを促す糖分が多く入った飲み物は避け、水や麦茶を飲むようにしてください。
汗を大量にかいたときは、水分と一緒に塩分を摂ることも忘れないようにしましょう。

体調管理で暑さに負けない体作り

長引く自粛生活により、外気温度の上昇に身体を慣らす機会がほとんどなかった今年は、いきなり夏の暑さにさらされることになります。
夏バテ対策は日頃の体調管理が基本ですが、今年は例年以上に体調に気を配る必要があります。
厚労省が発表した「新しい生活様式」では、日常的な体温測定と健康チェックが推奨されており、これは感染対策だけでなく夏バテや熱中症の早期発見にもつながるでしょう。
体調の優れないときは無理をせず、しっかりと休養することも大切です。
栄養バランスの良い食事・適度な運動・十分な睡眠を心がけ、夏の暑さに負けない体作りを目指しましょう。

マスク着用時は、とくに暑さ対策に注意する

マスク着用中の暑さ対策を行い、感染対策と熱中症対策を両立させることが重要です。
外出中、周囲の人と十分な距離を確保できる屋外であれば、一時的にマスクを外して熱を逃がすようにしましょう。マスクの着用時間が長くなるときは、こまめな水分補給も忘れずに行ってください。

 

危険なめまいの見分け方

夏バテ・熱中症・脱水症の対策をすることは、めまいや頭痛といった症状の予防にもつながります。
しかし、まれに「危険な病気のサイン」としてめまいが現れることもあります。めまいと同時に、次のような症状が現れた場合はすぐに医療機関を受診してください。

• 言葉が出にくい、ろれつが回らずしゃべりにくい
• 片方の手足がしびれ、力が入りにくい
• 顔面の片方に歪みが出る(まぶたや口角が下がる)
• まっすぐ歩けない、立ち上がれない

これらは、脳梗塞の典型的な初期症状です。
汗をかいて脱水傾向になりやすい夏の季節は、血液循環が悪くなることで血管が詰まり、脳梗塞を起こしやすくなります。
めまいを感じて「夏バテかな?」と思っていたら、じつは脳梗塞だった・・・ということもありますので、危険なサインを見逃さないことが大切です。

 

めまいやその他の症状が気になる場合は専門医に相談を

夏のめまいを予防するために、まずは暑さ対策と水分補給をしっかりと行いましょう。冷房の効きすぎや、不眠・ストレスによる自律神経の乱れを防ぐことも重要です。
夏のめまいはさまざまな要因が複雑に組み合わさって起こるため、ご自身の体調や生活リズムを注意深く観察し、疲れやストレスを溜め込まない生活を送ることが大切です。
めまいや頭痛などの症状がつらいときは、早めに専門医に相談されることをおすすめします。
大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
つらい頭痛・めまい・しびれ等にお困りの方は名古屋市緑区の大清水クリニックへお気軽にご相談ください。

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