眉間やおでこがズキズキと痛むとき、まず風邪や片頭痛、緊張型頭痛などの頭痛を疑います。
しかし、眉間やおでこの痛みを感じる病気の中には脳の病気が隠れている可能性があるため注意しなければなりません。
本記事では、頭痛専門医が眉間やおでこなどの前頭部に感じる痛みの原因や痛みが起きたときの対処法を解説します。
片頭痛・緊張型頭痛|ストレスや特定の原因で起こる頭痛
発熱や風邪症状がないにも関わらず、眉間や頭痛があるときは片頭痛や緊張型頭痛が原因で痛みが起こっている可能性があります。
片頭痛
片頭痛は、こめかみから目のあたりがズキズキと脈打つように痛む頭痛で、眉間やおでこに痛みを感じることもあります。
痛みは数時間から数日続きますが、片頭痛が起こるはっきりとした原因は分かっていません。
また「目がチカチカする」「ギザギザした光が見える」「目が見えにくい」などの前兆症状も特徴です。
片頭痛は女性に多く、女性ホルモンも発症に関係しているようです。
また、気圧や特定の食べ物などの環境要因が片頭痛を引き起こすことも分かっています。
片頭痛が原因で眉間やおでこが痛むときは、冷却シートや氷枕などを使って血管の拡張を抑えることで症状が改善します。
痛みが続くようであれば、市販の頭痛薬も使用しましょう。
緊張型頭痛
風邪以外の頭痛として、最もよく見られる頭痛が緊張型頭痛です。
緊張型頭痛は頭の後ろや外側がギューッと締め付けられるような痛みが起こるのが特徴で、首や肩回りの筋肉が緊張して血流が悪くなることで起こります。
ストレートネックや目の疲れ、身体的ストレスなどが原因です。
緊張型頭痛が原因で眉間やおでこが痛むときは、まずは肩や首のコリをほぐすためにストレッチをしたり体を温めたりしてみましょう。
蒸しタオルやカイロを患部にあててみるのも有効です。
副鼻腔炎|風邪症状による頭痛
副鼻腔炎は蓄膿症ともいい、鼻の副鼻腔と呼ばれる部分に膿がたまって鼻づまりや黄色い鼻水、目の奥やおでこが痛むのが特徴です。
副鼻腔は鼻腔よりも3倍も大きく、この部分に膿が溜まっても粘性があるためなかなかうまく排出されず悪化しやすいため早めの治療が大切になります。
治療では抗生物質(抗菌薬)を、2週間程度を目安に服用します。
副鼻腔炎が原因で眉間やおでこが痛むときは、おでこの周りを温めて膿を出しやすくしてみましょう。
脳出血・くも膜下出血など|脳の病気
眉間やおでこの痛みは脳の病気が原因で起こっている可能性もあります。特に注意したい脳の病気は次の通りです。
●脳出血
●脳梗塞
●脳腫瘍
●くも膜下出血
など
このような脳の病気でも、眉間やおでこに痛みを感じることがあります。
強い痛みとともに吐き気や嘔吐、手足のしびれやろれつが回らないなどの症状があれば、すぐに救急車を呼びましょう。
まとめ
眉間やおでこの痛みは打ち身などの外傷によるものだけでなく、片頭痛や緊張型頭痛、副鼻腔炎、脳の病気などさまざまな可能性が考えられます。
単に眉間やおでこだけの痛みのときは、まずは患部を温めたり冷やしたりして様子を見ましょう。
激しい痛みや嘔吐、ろれつが回らないなどの症状があればすぐに医療機関を受診してください。
大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
つらい頭痛・めまい・しびれ等にお困りの方は名古屋市緑区の大清水クリニックへお気軽にご相談ください。