【子供の頭痛】思春期に起こる頭痛について

頭痛は大人だけに現れる症状ではありません。
早いお子さんだと5歳頃から頭痛を訴え始め、思春期に入ると痛みの頻度や強さが増すこともあります。
今回は、思春期に多い頭痛について、原因や対策・治療について解説します。お子さんの頭痛に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

思春期に多い頭痛のタイプ

頭痛にはいくつかタイプがありますが、思春期に多い頭痛には次のようなものがあります。

緊張型頭痛

頭全体をハチマキで締め付けられるような、圧迫感のある痛みが特徴です。痛みの程度は軽度~中等度で、日常生活に支障をきたすことはほとんどありません。
原因としては、ストレス・不安・悩みなどの心理的要因のほか、首・肩のこりによる血行不良が考えられます。
とくに、「デジタルネイティブ」と呼ばれる現代のお子さんは、小さい頃からスマホやパソコンに触れて育っています。長時間に及ぶゲーム・動画視聴でうつむき姿勢になることが多く、首や肩のこりが原因で緊張型頭痛になるお子さんが少なくありません。

偏頭痛

ズキズキと脈打つような、強い痛みが特徴です。吐き気や嘔吐を伴うことが多く、日常生活や学業に支障をきたすこともあります。
ストレス・月経周期・運動などが頭痛の要因になるほか、テストの後や週末など、緊張が解けてリラックスしたときに起こりやすいのも特徴です。

起立性調節障害

頭痛・めまい・立ちくらみなどさまざまな症状を引き起こす場合は、思春期特有の「起立性調節障害」が考えられます。
体の成長に自律神経の発達が追いつかないことが原因ですが、「朝起きられない」「昼過ぎにならないと調子が出ない」など一見するとだらけているようにも見えるため、周囲に誤解されることがあります。

慢性連日性頭痛

慢性連日性頭痛とは、1日4時間以上の頭痛が半月以上続き、さらにその状態が3ヶ月を超える頭痛のことです。
強い頭痛が毎日数時間続くため、日常生活に支障をきたすのはもちろん、学校を休みがちになり不登校につながることもあります。

このように、思春期の頭痛の多くは病気を原因としない「一次性頭痛」です。
しかし、まれにウイルス感染・脳腫瘍・アレルギー性鼻炎などを原因とする「二次性頭痛」の場合もあるため、医療機関でしっかりと鑑別し、頭痛の原因に応じて適切に対処することが重要です。

 

思春期頭痛の予防・セルフケア

思春期頭痛のほとんどは「病気ではないタイプの頭痛」であり、心理的要因・体質・体調・環境に影響を受けやすいと言えます。
頭痛を予防するためには、心身ともに健やかに過ごせるよう、まずは生活環境を整えることから始めましょう。

頭痛の要因を取り除く

緊張・不安・悩みなどの心理的ストレス、疲労、睡眠不足は頭痛を引き起こす要因となります。
また、長時間のスマホ使用による筋肉のこり・眼精疲労なども頭痛につながります。まずは、このような頭痛の要因をなるべく遠ざけることが大切です。

規則正しい生活

栄養バランスの整った食事を一日3食とり、体を動かし、夜はぐっすり眠るようにしましょう。規則的な生活を送ることで自律神経が整い、心身ともに健やかな状態でいられます。

悩みやストレスを打ち明けられる環境づくり

思春期頭痛は、心理的ストレスが深く影響しています。
親子関係や友人関係・学業・将来のこと・周囲の評価など、あらゆることがストレスになる年代です。また、頭痛で苦しんでいることを周囲に理解されず、「怠けている」「さぼっている」と思われるのも、本人にとっては非常につらい体験となります。
まずは親御さんが本人のつらさを理解し、過度に干渉せずそっと寄り添いながら、心の内を話せる環境を整えてあげましょう。

 

思春期頭痛の治療

予防に努めていたにも関わらず、どうしても頭痛が起こってしまった場合は、無理をせず頭痛のタイプに応じた治療を行うことが大切です。

まずは薬に頼らないケア・治療が基本

頭痛の治療は、「どんなときに頭痛が起こりやすいか(頭痛の要因)」「どんな痛みか(頭痛のタイプ)」など、ご自身の頭痛について理解することから始まります。
そして、緊張型頭痛であれば筋肉の緊張や血行不良を改善する、偏頭痛であればひどくなる前に早めに横になって休むなどの対策をとります。
このように、なるべく薬に頼らない対処法を理解していただき、症状のコントロールを目指します。

強い慢性頭痛は薬物治療が必要

薬に頼らないことが理想とは言え、生活に支障をきたすほどの強い頭痛の場合、セルフケアだけでは限界があります。頭痛が長引くことで不登校につながる可能性もあるため、無理をせず早めに専門医へ相談しましょう。
また、市販のものや処方された痛み止めを連日飲み続けると、「薬物乱用頭痛」という別の問題が起こります。ご自身で判断せず、必ず医師の診察を受けた上で薬物治療を開始し、適切な用法・用量を守るようにしましょう。

頭痛治療は周囲の理解が必要

最後に、頭痛の治療は医師・本人だけで完結するものではありません。
周囲の人が頭痛に理解を示さず、不用意な発言や態度で本人を傷つけることのないように配慮する必要があります。
頭痛治療を受けていることを学校に伝え、必要があれば登下校時間を相談する・しばらく部活を休む・日差しの強くない席に移動させてもらうなど、先生や友人に理解を求めることで治療がスムーズに進むこともあります。

 

痛みを我慢せず早めの受診・対策を

お子さんが頭痛に苦しむ様子は、見ている親御さんもつらいものです。
なるべく薬に頼らない治療が理想ですが、日常生活に支障が出るほどの頭痛の場合、専門医の診察・診断のもと適切な薬物治療を受けることが大切です。
一生に一度の貴重な時間を痛みで苦しみ続けることのないよう、早めの対策・治療をおすすめします。
大清水クリニックでは、患者様の症状を和らげ、快適な毎日をお過ごしいただけるよう診療に努力いたします。
また大清水クリニックでは、子供の頭痛はもちろんのこと、めまい・しびれに悩む女性に寄り添った治療もご提案しています。
つらい頭痛・めまい・しびれ等にお困りの方は名古屋市緑区の大清水クリニックへお気軽にご相談ください。

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